任天堂、赤字364億の理由
From:山田光彦
「任天堂、営業損失364億円(平成25年3月期連結決算)」
「2期連続の巨額赤字で株主からはリストラを求める声が」
スーパーマリオで有名な任天堂の業績が悪化しているらしいのです。
僕は今35歳ですが、同じ世代の人なら子供の頃、親に「勉強しろ!」と言われながらも、何とか隠れてスーパーマリオなどのゲームをした経験があるのではないでしょうか?
(もちろん、僕はあります。何度も…)
任天堂はとてもうまく行っているイメージを僕は持っていたのですが、大きな赤字を出して、株主からリストラの声がでてくるほどになっているのです。実際、去年に発売した
新しい家庭用ゲーム機の「WiiU(ウィー・ユー)」もあまり売れていないようです。
でも、任天堂は今でこそ赤字に苦しんでいますが、少し前までは家庭用ゲーム機の業界で
10年、20年と市場を引っぱる不動の地位を確保していました。Sonyが家庭用ゲーム機に参入してきても、アメリカのマイクロソフト(あのビルゲイツのMicrosoftです)が参入してきても、、、その地位は変わりませんでした。
そんな世界の有名企業が参入してきても、揺らぐことがなかった不動の地位が、
なぜ、崩れてしまったのでしょう?
なぜ、赤字にまでなってしまったのか?
Sonyでも、アメリカのマイクロソフトでも崩せなかった任天堂の地位を崩したのは、
スマートフォン。具体的に言うと、スマートフォンなどのゲームに、市場を奪われている
ことが原因のようなのです。
電車に乗ると、ずっとスマホをいじっている人がたくさんいますよね。なので、スマホ
ゲームの市場が伸びているのは、なんとなく実感できます。実際、スマホにゲームを提供
しているモバゲーはプロ野球球団を持つまでに成長しましたよね。
スマホでゲームをする人が増えてきていて、家庭用ゲーム機でゲームをする人が
減っている、ということなのでしょう。
ということは、Sonyにもマイクロソフトにも負けることがなかった任天堂も、家庭用
ゲーム機ではなく、スマホでゲームをやるようになった「お客さんの変化」には
勝てなかった、ということになりますよね。
お客さんには誰も勝てない…
お客さんが欲しいといえば売れますし、いらないと言えば売れませんよね。ビジネスで、
お客さんには誰も勝てない、ということかもしれません。
それにこれは、コピーでも同じことが言えそうですよね。たとえば、、、
見込み客が『「すぐ儲かる」とか、「主婦でもできる」「1ヶ月で月収100万円」とか、
そんなコピーばかりで、全然信用できない』そう思っているなら、同じようなアピールを
避けなければ「またこの手のコピーか、、、全然信用出来ないな」と思われてしまって、
売れないですよね。
なので、コピーを書く前にはしっかりと見込み客をリサーチして、どんなアピールをすれば効果的なのか、を調べる必要があります。見込み客が「普段どんなメッセージを
受け取っていて」「それに対してどう思っているのか」「どんな問題を抱えていて」「どうやってその問題を解決しようとしているのか」などなど、、、調べることはたくさんあります。
僕たち商品を売る側はお客さんに勝つことはできない。コピーでもそれは同じ。だから、
お客さんをリサーチすることに価値があるのではないでしょうか。
お客さんのことを調べて、そのお客さんにマッチしたコピーを書く。
これがコピーライターの仕事であり、売れるコピーを書く1番の秘訣かもしれませんね。
ー山田光彦
PS.
このブログで任天堂の話をするのは、8記事中2回目です。
かなりのゲーム好きだったことが、まるわかりですね(今はもうやっていないですが)。