寺本愛の告白→フラれる( TДT)

From:寺本隆裕

そんなに好きでもない女の子に愛の告白をして、
フられたことがあります(/_;)

高校1年の頃のこと。

その噂は光のスピードよりも早く、学年中に広まり、
数ヶ月の間、僕は学年ではちょっとした「話題の人」になりました。

もちろん「あいつフラれたんやって」、
という、不名誉な後ろ指さされ系の話題の人。

きっとあなたも雰囲気を理解してくれるとは思うけど、
中学とか高校とかの男女関係の話題は、
その学生生活に大きな影響を及ぼしますよね。

あいつはあいつにフられたんやって。
あいつはあいつのことが好きなんやって。

そのような話題が大好きなのも思春期の特徴。

なので、そういうラベルを貼られたまま、
青春時代を過ごすことになります、、、

寺本が告白した女子








寺本

このくらい、ランキングに差がつきます。
いわゆる学校カースト制です。

仮に、その女子と誰かが付き合うと、
ますます僕の立場は惨めになります。

寺本が告白した女子、その恋人の男子








寺本

それくらい、
思春期における男女関係の話題はデリケートです。

しかも、

好きな子にフられるならまだいいのです。

「思いを伝えられた」というある種の満足感があるし、
場合によっては、思いを伝えられずに卒業するよりもいいでしょう。

何かで読みましたが、
昔の人の「かっこいい男ランキング」には、

1位は何かにチャレンジして成功した男
2位は何かにチャレンジして失敗した男
3位は失敗もしなかったがチャレンジもしなかった男

みたいなことが書かれてあったそうな。

でも僕の場合、
そのときほかに好きな女の子がいたにも関わらず、
別の女の子に告白してしまったので、、、微妙です。

なぜ、そんなことになってしまったのか??

それは、、、周りの友人の影響でした。
付き合っている友人たちに、大きな影響を受けたのです。

僕にはそのとき、仲のいい男女4~5人の友達がいました。

今思えば、そのグループでつるんでいたのは、
ほんの1~2ヶ月の間だったとは思います。

が、
とにかくそのメンツでいつも放課後学校で話をしていました。

話していたのは、誰が誰のことを好きで、
誰が誰と付き合っていて、、、ということ。

グループの中の女子の1人に、
特にそういう話題が好きな子がいたからです。

いわゆる学校の情報通みたいな子ですね。

で、そのグループで話していたとき、
ふと、僕の話題になりました。

女子A「ねぇねぇ、聞いて。
Kちゃんがね、寺本くんのことが好きって言ってたよ」

寺本「え?まじで?」

女子B「そうそう、私も聞いた聞いた」

男子A「へー。いいやん。Kちゃんかわいいし人気あるよな」

男子B「Kちゃん、ケツがたまらんよね」

女子A「その言い方はヤラシイなぁ!でも確かにスタイルいいよね」

男子A「そういえば◯◯(別の男の名前)もKちゃんのこと好きって言ってた」

男子B「△△もそんなこと言ってたな」

女子A「えー、寺本くん、取られちゃうんじゃない?」

女子B「そうだよ。早く行っとかないと!」

男子B「告白すれば??」

寺本「えー、でも別にオレ、、、」

女子A「勇気出しなよ、たぶんKちゃん、待ってると思うよ?」

寺本「勇気っていうかそもそも、、、」

男子A「いいなー、寺本はモテて~」

こんな流れになったのです。

確かにKちゃんは明るくて活発で、
男にも女にも人気のあるタイプ。

が、僕は特にKちゃんのことがタイプだったわけではありません。

同じクラスだったので、たまに話をしたり、
宿題を見せ合ったりするくらいはしていましたが、
別に好きとか付き合いたいとか、そんな意識はありませんでした。

しかし、、、

毎日のように「Kちゃんはかわいい」
「Kちゃんはお前のことが好きだ」
「Kちゃんは他のやつにとられるのでは?」

という話を聞かされ続け、

何となく僕もそのことを考えるようになりました。

そしてある日の放課後、
友達と校庭で遊んでいてそろそろ帰ろうかと教室にカバンを取りに戻ると、
なんとその教室に、Kちゃんが一人でいるではありませんか!

Kちゃんは、ちょっと先生に言われた用事を済ませ、
教室で部活に向かう準備をしていたのです。

(ドキッ!)
心臓が高鳴る。

僕に気付き振り向いたKちゃんを、
夕日が後ろから照らしている。

(・・・かわいい・・・)

「あれ、寺本くん、今から帰るの?」

頭のちょっと高い所で結んだポニーテールが揺れている。

いつものように、
Kちゃんは笑顔で話しかけてきた。

緊張が高まる。。。

何やろう、この感覚?

僕の中で「今しかないんちゃうか?」
という言葉が聞こえてきた気がした。

でも何が「今」なのか?告白か??まさか?
確かに意識はし出したけど、別に好きだというわけでもない、ハズ、、、?

「うん、ちょっと外でサッカーしてたから」

答える声がなぜか震えている。

パタパタパタ、、、
遠くの方で誰かが廊下を歩いてくるような足音が聞こえた。

(やばい、誰か来るかも!?)

焦る。

「じゃぁ私、そろそろ部活行くね、また明日!」

Kちゃんはカバンを肩にかけ、教室の外に向かって歩き出す。

(!!これを逃すと次のチャンスはないかも!)

「Kちゃん、あのさ、、、」

「ん?何?」

足を止めて振り返る。
今度は夕日がKちゃんを正面から照らしている。

「・・・あのさ、、、」

「どうしたの?(笑)」

「あのさ、、、オレと、付き合ってくれへん?」

「えっ?・・・・」

しばしの沈黙のあと、Kちゃんは、
ちょっと返事は考えさせて、部活に遅れるからと、
教室を後にした。

1人教室に残された僕は、
自分のとった行動に驚いていた。

と同時に、、、
直感的に「これはうまくいかない」と感じた。。。

ガックリ。

その晩僕は自分の部屋にこもり、
自分のとったとっさの行動を何度も思い出し、眠れないまま朝を迎えた。

翌日。

翌日、報告した仲良しグループには、

「よくやった!」
「絶対うまく行くって」
「そういえば昨日放課後Kちゃん見たけど、嬉しそうな顔してたよ」

と言われたけど、僕は既に負けを確信していました。

案の定数日後、Kちゃんに呼び出され、
嬉しかったけど好きな人がいるからゴメンナサイと言われました。

そしてほどなくKちゃんは、
その「好きな人」と付き合うことになりました(TдT)

(僕が学校カースト制の最下位にランクインした、歴史的瞬間ですね。。。)

付き合う人&環境の影響力、、、

仲良くしていた4~5人のグループの友人たちは、
別に僕を陥れようとか悪意があったとか、
そういうわけではなかったと思います。

Kちゃんが僕のことを好きだと言っていた、
ということの真偽はよくわかりませんが、

彼らは僕がカーストの最下位に入った後も、
変わらず一緒に遊んでくれたし、励ましてもくれました。

しかし、
そのときは乗せられてその気になって、
特に好きでもない女の子に勢いで告白してフラれた、
と思っていましたが、

今考えてみると、、、

もしかすると僕はKちゃんのことが元々ちょっと好きで、
友人の影響によって、その好きな気持に火が付いたのかな?

とも思います。

まるでタイプじゃなく、1ミリも意識していない子に、
「付き合って」なんてさすがに言うこともないでしょうから。

ただ1つ確かなことは、
もし僕がこの4~5人の友人たちではなく、
別の友人と仲良くしていたなら、、、

僕はKちゃんに愛の告白をすることはなかっただろう、
ということです。

(別の子にフられている可能性はありますが…)

つまり、

それほどまでに付き合う人や環境が、
人間に強い影響力を与える、

ということだと思います。

子供や学生の場合、

悪い友達とつるんだばかりに、
非行に走ってしまったり、、、

あるいは勉強熱心な生徒の集まる塾に入れただけで、
勉強が好きになり成績が上がったり、、、

そんなことは普通にありえることでしょう。

そしてそれは大人になっても全く同じことが言えます。

「いつも一緒にいる5人の平均があなたの将来の姿」

とはよく言ったもので、

考え方から行動に至るまで、、、
人は回りの人や環境の影響を強く受けてしまうのです。

意識していなくても、あるいは注意していても、、、
それは強い影響力を持っています。

だからあなたは、、、

誰と付き合うか、
どんな環境に身を置くかを、

慎重に選ぶ必要があります。

だって、、、

すんげー影響力なんやで!(体験済み)

PS
もしあなたが今、

行動力がなかなか出ないとか、
去年と比べて収入が全然上がってないとか、
何となくマンネリを感じているとか、、、

そんな状態なら、
思い切って環境を変えてみる、付き合う人を変えてみる、
そういう環境に飛び込んでみるのはどうでしょう?

あなたが熱心なコピーライターであれば、、、
何のことを言っているか、わかりますよね?

PPS
Kちゃんのケツがたまらん、とか、
そういう話は20年近くたっても覚えてるもんですね、、、

 


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Facebookにコメント

  1. salud さん: 2013年06月04日 00:01

    誰と付き合うか、どんな環境に身を置くか…

    そう思い、アプレンティス 参加させてもらいます!!

  2. ベンジャミン さん: 2013年06月03日 12:04

    Kちゃんが本当に寺本さんのことを好きだった可能性はあります。不思議なもので自分に振り向くと好きでなくなる人がいるんです。男子生徒から人気があっても自分が全くタイプでない女性からよく好かれました。結局友人と結婚したので話してみると自分の仲間うちのとこへ来てちやほやされても自分だけ「ふん」って感じでかっこよかったと言ってました。
    自分自身も自分が好きなタイプにぞっこんになり接するとうまく行くことはありません。
    恋愛においてもアプローチの仕方は自分の感情そのままではなく、気があっても素直に出さずに他の女性に行くとか多少の変化球やじらしの心理的なテクニックがいるようです。
    ビジネスも同じところがあるように思います。「欲しい!」ていう感情丸出しだと値切る
    ことはできませんから。「ない」というと欲しくなったりしますしね。

  3. ギーニョ さん: 2013年06月03日 11:36

    ケツがたまらん!
    →共感できますな〜。

  4. わたなべこういち さん: 2013年06月03日 08:32

    初めてコメントしますが…

    今日の話は、めちゃくちゃ面白かった‼
    場面が目に浮かぶようでした。

    心の移ろいも非常に伝わってきて、共感…

    勉強になりました^ ^

    ありがとうございました

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