スパイダーマンがコピーを教える
From:小川忠洋
大阪のオフィスから、、、
スパイダーマンから売れるコピーの書き方を学ぶ事ができるのか?
答えはイエスだ。何をバカな事を言ってるんだ?と思うかもしれない。あのクモのスパイダーマン、手首からヒューッと糸を出して、人々を救うヒーローのスパイダーマンだ。彼は、何かを売ってるわけでもないし、それから学ぶ事なんてあるんだろうか?
いつだったか、僕はスパイダーマンの映画を見ていた。
その中にサンドマンと言う砂の化け物みたいな悪役が出て来る。彼は、犯罪者で、スパイダーマンのお爺ちゃんを殺した犯人だ。殺人か強盗の罪で彼は警察から逃げていた。そして、彼には娘が一人いて、その娘の為に犯罪を犯すしかなかった、、、と言うのが彼の言い分だった。
警察から逃げながら、彼は自分の家に立ち寄った。そして、娘に会いに行った。もちろん、それを母親に見つかってしまう。。。
『あんた何してるの!?』
『出て行ってよ!!』
強盗と殺人で警察に追われている彼を、母親は当然のように忌み嫌い、追い出したいようだった。そして、その時、彼はこう言った。。。
『オレは悪人じゃない・・・運が悪かっただけだ・・・』
これが売れるコピーライティングの秘訣の一つだ。大切なので、もう一度繰り返そう。。。
『オレは悪人じゃない・・・運が悪かっただけだ・・・』
考えてみよう。強盗して、無実の一般市民を拳銃で脅して、金品を奪い、あげくの果てには、人を殺してまでいる彼でも、、、自分が悪いとは思っていない。
人間心理の暗い側面・・・
これが、人間の心理だ。強盗したって人殺ししたって、自分が悪いとは思わない。環境が悪い、政府が悪い、他人が悪い、、、、自分は仕方ない犠牲者だ。。。と言うのが人間の心理なのだ。
だから、もし、ダイエットに失敗したからと言って自分が悪いとは思わない。『あのダイエットサプリは効果がなかった』『ビリーズブートキャンプは、きつすぎて続かない』『美味しいものを我慢するなんて、現代社会では無理だ』・・・と言う思いが、誰にでもある。
その人が痩せない本当の理由は、自分自身の健康管理が甘いからと言うだけだ。
仕事で成功しないのは、『この方法がダメ』とか『あのやり方は上手く行かない』と言うのではなく、人の何倍も働いて、何倍も学習して、毎日失敗を繰り返すと言う厳しい現実ができないからだ。
・・・でも、、、
しかし、誰がそんな商品を買うだろう?『あんたの考えが甘いからだよ!』と言うような広告に誰が反応するだろう?それじゃあ、夢がないじゃないか(笑)
教訓:広告では、絶対に読者の責任を問うてはならない。
読者は常に悪くない。悪いのは、政治家であったり、効果のない他の商品であったり、間違った情報を送って来る、コンサルタントだったりする。あなたは、そこから救い出して上げるのが、役目なのだ。
スパイダーマンからコピーを習う事はできるか?サンドマンのとっても人間らしい言葉は、覚えておく価値がある。。。それが、どんなに理不尽だったとしても、、、
コピーライターは現実を直視する。
-小川忠洋
ほんと人は他人に責任転嫁する
生き物だと実感します
みんなマイナスな事象に対しては
責任は負いたくないですもんね
だからその心理とつく
勉強になります
ありがとうございます
毎回深く人間心理に根ざす、コピーのテクニック
深く敬服しつつ、愛読しております。
「私は悪くない」・・・人のせいにするのが一般の人、
そこから救い出してあげるのが、役目だ。
説得力あるコピーを書けるようになる秘訣・・・。
そのとおりです・・・。
こんにちは。
「どんなに理不尽でも」
自分がターゲットとする相手の言葉を
覚えておく・・・。
コピーを書くのにいいことなんですね!!
相手の言い分を受け入れると
理不尽を受け入れるような気がして
受け入れたくない・・・
でも頭ン中から相手の言葉が抜けない・・・
という状況も役に立つんですね!!
目から何かが落ちました。
ありがとうございます。
PS 四頭身のスパイダーマン・・・
かわいいですね^^
Tさんのお子さんですか?
「教訓:広告では、絶対に読者の責任を問うてはならない」
そのとおりですね。ただ・・・
スパイダーマンが何か変や!!
目のところがおかしいし、
身体のバランスも何かおかしい。
もしや子どもが着ぐるみを着てる?
靴も履いてるし・・・
〇〇のせいで上手く行かない・・・
実は私もそうでした。
そんな私が今は・・・
こういった共通の敵を見つけた後の
シンデレラストーリーに人は興味を持つ。
確かに小川さんの言うように、
『あんたの考えが甘いからだよ!』と言うような広告に
誰が反応するだろう?それじゃあ、夢がないじゃないか(笑)
という言葉は全くの同感で、批判されることが好きな
人はいないし“その問題点に本人が気づいていること”
ほど他人に指摘されると気分が悪い・・・
朝起きるのが苦手な人は・・・『早く起きなさい!』
と言われると自分で朝が弱いのを知っているだけに
余計に腹が立つ!
活字で書くと理不尽だが、人間心理はこういうものだ。
なので、この大多数が持っている心の中の想いに対し
共感を利用しなければウケるコピーは書けない。
例えば、禁煙グッズが世の中に数多くあるが実際には
『タバコを止められないのは意志が弱いから!』
(マインドセットが出来ていないから・・・)
なのだろうと思う。
ただそれを言ってしまったら身も蓋もない。
“体に悪いことは分かっていました・・・
でも仕事のストレスを紛らわす為についつい
本数が増えてしまい・・・
でもそんな私もこの方法を知ったおかげで
キッパリたばこを止めることに成功したのです・・・”
と言った方が共感が得られるはず。
やはり夢のあるコピー(笑)が必要なのだと改めて思う。
「ランボー」1作目も「奴らが悪い。俺は自分の身を守っただけだ」というようなセリフがあったと思います。共感を得るために「効果が出ないのは他人のせいにする」のはわかりますけど、それは責任転嫁で本人のためにならないのでは?自分の子供にそういうことをするとダメになりませんか?
サンドマン人間らしいですね!漫画って凄い勉強なる言葉ありますよね^^/勉強なりました。売れるコピー是非考えたいです。自分は漫画家も目指しているので、コピーライティングは結構得意かもしれません^^/
「人は反省はするけど批判は受けたくない」。自分もそうですね!
うぐぐ・・・
基本的なことを忘れていた自分がいました。
感謝。