イチゴミルクで魚釣り。
From:寺本隆裕
大阪の自宅より、、、
『夏になると、私はメーン州へ魚釣りに行く。
ところで、わたしはイチゴミルクが大好物だが、
魚は、どういうわけかミミズが好物だ。
だから魚釣りをする場合、自分の好物のことは考えず、
魚の好物のことを考える。
イチゴミルクをえさに使わず、ミミズを針につけて魚の前に差し出し、
「ひとつ、いかが」とやる。
人を釣る場合にも、この常識を利用していいわけだ。』
勉強熱心なあなたなら、
このストーリーを読んだことがあるかもしれません。
「人を動かす」ことが仕事のコピーライターにとっての必読書、
デール・カーネギーの「人を動かす」に書かれている一節です。
当然のことながら魚を釣るのに、
釣り針にイチゴミルクを付けて海に投げ入れる人はいないでしょう。
というかそもそも付けることはできません。
(イチゴミルクって液体で合ってます?)
たとえそれができたとしても、
それに魚が寄ってくる可能性は低いでしょう。
しかし、
この話をコピーライティングに当てはめてみると、
よくわかることがあります。
実際にコピーライティングは魚釣りとよく似ていて、
しばしば魚釣りと例えられます。
例えば、
見込み客は、魚。
売るもの(商品とそのコピー)は、エサや仕掛け。
マーケットは、漁場。
売り手は釣り人。です。
そして、
いい釣り人が何をしているかを考えれば、
いい売り手になるためには、何をすべきかが見えてきます。
例えば、
いい釣り人はまず、どんな魚を釣りたいかを明確にしますよね。
とりあえず適当な池に適当な餌を付けて適当に投げ入れて、
「なにか釣れるかなー」と当てずっぽうなことはしないでしょう。
次に、その魚はどこにいるのか?
つまり、どの漁場に行けばいいのかを調べるはずです。
そしてその魚がその漁場に「いつ」現れるのか、
どんな条件の時に現れるのかも調べますよね。
冬にしか現れない魚を夏に釣りに行っても、
絶対に連れませんから。
またその漁場の状態、つまり、
「魚が警戒して難しい」のか
「入れ食い」状態なのか、
それによって作戦を変えます。
同じ種類の魚であっても、
漁場によって警戒心や行動パターンが違いますからね。
釣り堀にいる「釣られ慣れてスレている」魚と、
無人島近辺にいる身も心もフレッシュな魚とでは、
攻め方を変えなければいけません。
そして、魚と漁場に合わせて、
餌や仕掛けを決めます。
間違っても、
自分の好物を針につけて(例えばラーメンとかカレーとかチョコレートとか)、
自分の釣りたい魚がひっかかるのを待つようなことはしませんよね。
そうして、
適切な漁場に行き適切なタイミングで適切な仕掛けを投入する。
で、釣れなかったらちょっとずつ仕掛けや漁場を変えてみる。
いい釣り人は、
そんなことをするんじゃないでしょうか。
まとめると、
・どんな魚を釣りたいかを明確にする
・その魚がいる漁場を調べる
・魚を調べて餌や仕掛けを決める
・実際にやってみて、改善する
みたいな感じ。
コピーライティングの教えには、こんな言葉があります。
『Think like fish』
(魚のように、考えよ。)
もしあなたが、
優れた釣り人(fisherman)になりたいのなら、、、
釣られる魚の立場になり、自分が魚ならどうすれば釣られるか?を考えるべし。
(お客様の声) 松尾さん プログラムの中で、人の本質について学ぶこともできました。 |