コピーライターっていくら稼げるの?
- 「コピーライター」は世間に認知されていないと思うのですが、、、への回答。
- コピーライター料金表
FROM:寺本隆裕
「一体、コピーの仕事はいくら稼げるのか?」
というのは、フリーのコピーライターを目指す者にとって、最大の関心ごとの一つです。
レスポンスコピーのメンバーの半数が、今何かしら別の仕事をされている人(例えばどこかの企業に勤めている、コピー以外の仕事をしている人)です。だから、もし自分がキャリアを変えるのだとしたら、一体どれくらいの収入が見込めるのか。その他のキャリアと比べて、どの程度コピーライターとしてのキャリアが魅力的なのか、見極めたいと思っているかもしれません。
というわけで今日は、コピーライターの報酬についてお話します。
報酬を決定する要素の例
報酬を決定する要素のサンプルをいくつか紹介しましょう。
1.仕事の内容
1本のライティングでいくらですよ。と言う前に。
コピーの仕事は本当に多岐にわたります。
ダイレクトメールのライティングや、ウェブサイトのコピー。テレマーケティングのスクリプトから、ビデオセールスのシナリオ。コンテンツのライティングや、先日お願いしたメール広告素材など、、、本当にたくさんの仕事があります。
まずはあなたが、どのタイプの仕事を受けるかによって、大きく報酬は違ってきます。例えば、スグに書けてしまうメール広告素材などであれば、1本で何百万円、といった報酬を受け取るのは難しいかもしれませんが、例えば大量に送付が予定されているようなダイレクトメールのライティングであれば、受け取る可能性があるかもしれません。
2.あなたのポジション/競合コピーライターの状況
あなたのポジショニングにもよります。
もしあなたが、日本で一人しかいない、「ダイレクトメールの封筒専門のコピーライター」であれば、それだけで高い価値があります。たとえコピーのスキルが低くても、「一人しかいない」と言う状況は圧倒的に強いです。
「コピー書きます」と「ダイレクトメールの封筒のコピー書きます」
ダイレクトメールの開封率が低くて困っている企業はどっちに頼むか?多分後者でしょう。たとえ料金の設定を多少高めにしていたとしても。ポジションを明確にすることで、一般的に高い料金を設定できます。コピーに限らずビジネス全般に言えることですが。
3.ロイヤリティの契約
ロイヤリティというのは、コピーライターにとっての印税のようなもの。「記事」などのライティングではなく、何かをセールスするようなコピーの場合、その売上から何%とか、といった成果報酬を受け取ることができます。
コピーライターの報酬には、コピーの作成料とロイヤリティの2種類があります。作成料もロイヤリティもあるケース。作成料だけのケース。ロイヤリティだけのケース。全ての組み合わせがあります。
ロイヤリティのタイプは例えば、、
・その広告からの売上の%
この%は色々。その広告で売る商品の原価率などを考慮して決定されます。数%のときもあれば、30%くらいのときもあります。売上の%なので、利益に比べて計算しやすい。
・その広告からの利益の%
利益を分配しよう。というのは、コピーの依頼側からの提案としてよくあるパターン。なぜならその方がリスクが少ないから。ただ、「利益」というのはとてもわかりにくいです。
・その広告を送る場合、一通当たり○○円
広告の成功は、広告そのもの、と言う要素だけでなく、その広告を誰に見せるか。どう言うリストに送るか、と言うことにも左右されます。例えば、どっかから買ってきたリストに送るダイレクトメールと、自社の商品を何度も買ってくれているお得意様に送るダイレクトメール。全く同じものを送ったとしても、反応は全く違うものになります。
つまり、そのコピーを使う側の力量でコピーライターの収入が左右される可能性があるので、「使用料」として「一定額」の取り決めをするのがこのタイプです。
4.スキル/経験
もちろん、スキルや経験にも左右されます。まぁ普通に考えて、スキルの高い人には高い報酬が支払われます。
でも、大切なポイント
もちろん、スキルを磨く必要はありますし、どんどん書いて、経験を積むことも重要なことですが、忘れちゃいけないのが、クライアントに対して価値を与えるということです。コピーライターが与える価値の一番のものは、「コピーがもたらす結果」です。なので成約率の高いコピーが書けるコピーライタは報酬が高いのですが、、、それだけではありません。
もっと重要なのは、
クライアントを儲けさせることを一番に考えること。
自分の報酬を増やすには、まずクライアントの収入を増やすことが先。という意識を持ち、クライアントの利益のために自分ができることを全部やる、ということです。
例えばフォントのサイズや微妙なレイアウトにも口を出し、時にはクライアントとケンカしてでも、気になるところは修正しましょう。クライアント以上に売上を上げることに一生懸命であれば、自然と報酬を払いたくなるし、結果として、クライアントのビジネスの成長にもつながってくるでしょう。(もしアイディアに詰まったら、スパイ・ダンケネディ・コピーのメンバーサイトのQAにコメントしてください。アイディアを提供します!)
5.ダイレクト・レスポンスを使っている企業とそうじゃない企業。
「コピーライター」という職業はまだ一般企業に認知されていないから、、、とか、「ダイレクト・レスポンス」を知らない企業にコピーライターの価値は分かってもらえないから、、、
という心配があるかもしれませんが、僕は個人的に、むしろそういう会社をクライアントにできれば逆にラッキーだと思います。例えば、ダイレクトレスポンスを既にバリバリ使っている会社のコピーを書く、と言うのであれば、確かに話は早いかもしれませんし、報酬も弾むかもしれませんが、それなりのスキルが要求されることになります。
一方、全くダイレクトレスポンスもコピーも知らない、という会社。そこのチラシを少し改善して、例えば、「ヘッドラインを加える」「オファーを加える」「期限を加える」ということをやるだけで、簡単に。そして劇的にそのチラシの反応はアップするでしょう。(反応があれば、報酬も支払ってくれるでしょう)
別に「私はコピーライターです。コピーライティングの仕事をしています」と言う必要はなく、「あなたの会社の売上を上げるお手伝いをしています」「チラシ改善の仕事をしています」とでも、何とでも言えます。クライアントが知ってる言葉で自分の仕事を説明すればいいのです。(コピーを書くときの鉄則でもあります。)
また、多くのコピーライターは、ダイレクト・レスポンスのコンサルティングや、ダイレクト・レスポンスに関する教育をサービスとして加えることで、クライアントからプラスアルファの報酬を得ていたり、報酬やロイヤリティに色を付けてもらったりしています。
ダイレクトレスポンスのコピーライターとして、基礎的なダイレクトレスポンスの仕組みを知っておかなければ話にならないので、このあたりのサービスは簡単に追加できます。
(例えばこういうものを知っておきましょう⇒ダイレクトレスポンスマーケティングの教科書)
料金表
参考までに、あるフリーのコピーライター(アメリカ)の事例を掲載しておきます。
- 印刷物(新聞や雑誌など)用の広告 7万5千円~35万円
- セールスレター 20万円~50万円
- ダイレクトメールパッケージ(見込み客獲得用) 30万円~55万円
- ダイレクトメールパッケージ(見込み客への販売用) 30万円~150万円
- 商品に同梱するセールスレター 20万円~25万円
- マガログ(雑誌風セールスレター。小冊子とセールスレターが合体したようなもの) 100万円~170万円
- ハガキ 9万5千円~15万円
- 小冊子 1ページ当たり7万5千円
- カタログ 1ページ当たり7万5千円
- ニュースレター 1ページ当たり7万5千円
- プレスリリース(1~2ページ) 7万5千円~8万5千円
- eメールプロモーション 20万円~25万円
- メルマガ用コンテンツ付きセールスメール 7万5千円
- ランディングページ 9万5千円~25万円
- 小さな販売用サイト 50万円~70万円
- テレマーケティング用トークのスクリプト 20万円~25万円
- コピーのレビュー/批評 3万円~10万円
- その他小さなコピー 1ワード(英単語換算)あたり150円
- コンサルティング 1時間当たり3万円
これはあくまで参考例です。上で言ったような要素によって変化しますし、クライアントを儲けさせることができれば、ロイヤリティもはずむでしょう。
PS
正直に言って、高い報酬を得たいなら、この世界で最も高い報酬を得ているコピーライターに学ばない手はないと思います。
↓
http://www.theresponse.jp/dankennedy/spycopy/
コピーライターの価値というのは、
「●●●●●円」と決まった金額ではないのですね
それは、クライアントの取り決めで、
決まることであり、
どれだけクライアントに利益をもたらせれるかの
自分の力量によるところが大きいですね
勉強になります
ありがとうございます
コピーライターの仕事内容が具体的にわかりました。
やはり、例を出しながら書いてもらうと非常にわかりやすいです。
これからもこのような記事をもっともっと出して下さい!!
まずは自身の実績を作り、その結果に対し
クライアントが価値を見出してくれるかどうか?
ココがポイントだと思う。
料金設定については当然周りの相場は大切だが、
まず自身の時間を切り売りするという概念のもと
時給での換算が正しいと思う。
例えば寺本さんに出していただいた参考例では
コンサルティング料が1時間3万円となっている。
一般の常識で考えれば高い気はするが、
実はそんなことは無い。
なぜならその1時間はただの1時間ではなく、
今までのコピーライティングの経験はもちろん、
それを学ぶのに費やした時間や費用など全てを
まとめて知識として提供する1時間だから。
それらの手間を1時間3万円で買う、という
発想でクライアントにお金を払ってもらう。
なので、実績に照らし合わせいくら儲かるか・・・
が決まるので、まずは結果(証拠)を出すことに
フォーカスするべきではないだろうか。
おはようございます。
「チラシの改善」
これは、勤め人としての
自分の課題そのまんまです。。(><)
「売上を上げるお手伝いをしています」
こんな台詞を言える自分になるためにがんばります!