慎重・大胆・バランスは?
From:寺本隆裕
大阪のスタバより、、、
おとといのメールで、「いいから黙って、さっさと売れ!」という言葉を紹介したところ、読者の方からこんなコメントをもらいました。
「慎重さと大胆さのバランスってきっと重要なんですよね?」
はい。その通りです!
なんですが、、、どうやってそのバランスを取るのか?というのが迷うところでもあり、実は「肝」でもあります。
大胆すぎるとリスクが高い。慎重すぎるとスタートできない。どのポイントで落ち着けばいいのか?
今日はこれについての「答え」を紹介しましょう。
これは新規のビジネスの立ち上げのときだけでなく、ほとんどあらゆるマーケティング・セールスの活動のときに有効なものです。この方法を使えば、スピードはアップするし、たくさんの成果が出せるようになるし、そしてコストも抑えられるというものなので、ぜひマスターしてくださいね。
その方法とは、、、
「全てはテストである。」
と考えるということ。
「さっさと売れ!」と言われてよくやってしまう間違いの一つは、鼻息を荒くしてやる気満々。「おっしゃ!やるでー!」と自分のアイディアに惚れ込んでしまうこと(大胆すぎ)です。
例えば、時間とお金をかけて商品やウェブサイト、チラシなどを徹底的に作り込む。そして、大金を投入して広告宣伝をかける。というもの。そして全然うまくいかずスッカラカンになり、身動きが取れなくなってしまいます。(で、「いやー、いい勉強になりましたよ」と苦笑い)
あるいは全てのものをきちんと完璧に準備してから販売をスタートしよう(慎重過ぎ)、とする間違いです。
例えば、とあるサービスαを売り出そうと決めたとき、「こんな電話問い合わせが来たらどうするか」を決めて、「現金ではなくクレジットカードで払いたいというお客さんもいるかもな」とクレジットカードシステムを組んで、「そのサービスを申込んでくれた方専用の紙袋」を作り、「在庫もたっぷり」準備して、「申込者用のバックエンド」も用意する。あらゆるケースを想定し、準備万端になってからリリース!というもの。
もし売れなければ大変です。それまでの時間と労力、そしてお金が全部ムダになってしまいます。
どちらも間違っています。
大胆になるのでもなく慎重にやるのでもありません。
『全てはテスト!』
なのです。
「テスト」であるからには、あなたがやることは次のような内容を満たしていなければいけません。
・何をテストするのか、その目的がはっきりしていること。
例えば、AをBにするとうまくいくのでは?という仮説の検証であったり、この切り口に需要があるのかを見極めたり。ということです。「これに全てをかけます!」というのは文字通りただのギャンブルです。
・数字がきちんと計測できるなど、結果検証ができること。
何らかの結果を得なければテストにはなりませんよね。例えば、DMを打ってみたけどそこから何件注文が来たかはわからない。という状況だと、意味がないという事です。
・すぐに実施して、すぐに結果が得られる事。
スグに実施してすぐに結果が得られれば、テストの「回数」を増やす事ができます。回数が増えればそれだけ得られる「成功」の絶対数が多くなります。
・コストを最小限に抑える事。
できる限り少ないコストで、できる限りいい結果が得られるようにしなければいけません。大金を投じる前にマーケットの反応を得る方法はないでしょうか?それを探すのです。
・うまくいかなかったときにはすぐにやめられるようにしておく事。
なぜならビジネスの成功にとって重要な事は、「うまくいく方法を見つける」ことだからです。うまくいなかいとわかれば、「次」に進めるようにしておかなければいけません。(投資用語でこれを「損切り」と言いますね。)大量の在庫を抱えてしまっていたり、苦労して作り上げた「思い入れ」のあるようなものだと、なかなか損切りするのは大変です。
石油を掘る仕事をする人は、確か、一つの油田を掘り当てるのに何百もの穴を空けるそうです。ビジネスもそれと同じ感覚です。掘り当てるまで小さい穴をたくさん空ける事。そして掘り当てたら、そこから得られる利益を最大にするのです。
『全てはテスト』と考えるなら、
「失敗する」ということはあり得ません。
思うような結果が出なかったということは、単に「その方法だとうまくいかないということがわかった」というだけのこと(テスト結果が得られた、というだけのこと)。そのフィードバックを「次のテスト」に活かせばいいだけなのです。
新商品を売りたい?
だったらまず最低限の準備ができたら売ってみればいいのです。
もし売れなければ次へ。
(売れなかった事がわかった、ということなので失敗ではありません)
売れたら、、、
寝る間もなく急いで商品を大量生産です。
そして、、、
食べる間もなく急いでバックエンドを「テスト」販売です。
コピーライターになりたい?
だったらまずはクライアント候補に声をかけてみればいいのです。
「ハッタリ」でもいいじゃないですか。
「できます!」「やってみせます!」って言えばいいんです。
「じゃ、お願いしてみようかな」という人がいれば、そこから死にものぐるいで勉強してやればいいんです。
十分スキルが身に付いてからクライアント取ろう。と思ってるよりも、ずーーーーっと早いスピードで成長できるでしょう。それに、、、「十分スキルが身に付いた」なんて状態は恐らく一生来ません。そもそも、「十分スキルが身に付いた」と認めるのは結局あなた自身なのです。であれば、今、認めちゃえば?今のスキルで通用するのか「テスト」してみれば?後の事は、それから考えれば??
ということです。
「リスク」とは、避けるものではありません。
「リスク」とは、管理するものなのです。
テストして、うまくいかなければこうする。
テストして、うまくいけばこうする。
そのように、次の手次の手を考えておく事で、リスクを管理する事ができます。
あなたは、リスクを避けようとして、慎重になり過ぎていませんか?
あるいは、「賭け」をしようとしていませんか?
PS
聞きたい事。悩んでいる事。知りたい事。
そんなことがあれば、ぜひコメントを入れて教えてください。
PPS
これも、試してみてダメだったらやめればいいんです。
http://www.theresponsecopy.jp/copywriting_program/BOC/
ビジネスについてはテストと考えるのがベストですね。まず、小さなとこから試して係数を取って悪ければやり方を変えてよくしていく。
投資でよく思うのはリスクとリターンについてはすべての人に対する正解はないということ。それぞれの人の立場によってリスクとリターンの考え方は異なる。通常、安定して高収入の人は大きなリスクをとる必要はない。でも所得が低ければある程度リスクを覚悟して大きなチャンスに望まなければ成功することはまずありえない。リスクについて言及すれば大人のようなイメージを持つ人は多く結局何も行動しない人が多いけど
行動しないからチャンスを逸する機会損失のリスクもあると私は思います。
私のコメントが引用されててビックリしました。
なんだか照れくさいです。
今回のブログを読んだ結論としては
試行(テスト)は大胆に、錯誤(検証)は慎重に
だと思いました。
いつも本当に参考になるメルマガありがとうございます。
試験勉強のように、間際にならないと勉強しないのと同じですね。
社会人になるとテストが無くなるので
追いつめられる事がないですね。
『ハッタリ』でもいいから『出来ます!』と言って
自分のお尻を叩いて、
あせって勉強しなくてはいけないと
新たな気づきをいただきました。
リスクを管理するという考え方はいいですね。つい、避けようとするか賭けにでがちでしたので、この考え方を徹底したいと思いました。ありがとうございます。
最近、スタートを切るのに
もやもやしたなやみが
あったところに
とてもいいお話が聴けました。
テストのつもりで
やっていきます!
ありがとうございます。