コピーライティング:QUIZ
From:寺本隆裕
Q.
『コピーのパーツの中で、
成約率に最もインパクトのある部分は
どこ? あるいは何?』
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はい、答えはもちろん「ヘッドライン」ですね。
デビッド・オグルビーは、
「平均するとコピーの本文を読む人の5倍の人が、ヘッドラインを読む。
そのことを考えると、ヘッドラインで商品を売らない限り、
あなたは入ってくるはずのお金の90%を無駄にすることになる。」
と言っています。
実際、ジェイ・エイブラハムのテストによると、
ヘッドラインを変えただけで、それ以外の要素は全く同じでも、
成約率が20倍になったという経験があったようです。
僕らの最近のテスト結果でも、
20倍とは行かないまでも、2倍3倍の成約率になるのは当たり前のようにあります。
ヘッドラインを変えただけで、売上が2倍3倍になるんですから、
コピーにおけるヘッドラインのインパクトはものすごく大きいものがありますよね。
ちなみに、勉強熱心なあなたはもしかしたら先ほどの質問に、
「ヘッドライン」ではなく、
「アイディア」だとか「ビッグ・アイディア」だと答えたかもしれません。
が、これも正解です。
というか、むしろこちらの方が正しい答えだと言えるでしょう。
なぜならそもそも
ヘッドラインとは、
「アイディアを文章に表現したもの」
だからです。
アイディアそのものは人の頭の中にあるものですが、
それを人に伝えるためには「文章」などの見える形にする必要があります。
ヘッドラインはアイディアが文章に現れたもの、なのです。
それに、、、
例えばダイレクトメールの場合は、
中のセールスレターのヘッドラインよりも、
封筒などのパッケージのほうが大事です。
なぜなら封筒の目的とは、
開封してもらって中のセールスレターを読んでもらうことだからです。
そのためには、パッケージ全体のデザインも含めた「アイディア」が、
ダイレクトメールの成約率に大きく影響するわけです。
コピー成功のための要素。
それは「ヘッドライン」でもあり、
「ビッグ・アイディア」であるというわけですね。
デビッド・オグルビーは、
「すべての広告にはビッグ・アイディアが必要だ。
ビッグ・アイディアのない広告は暗闇に浮かぶ船のようなもので、
誰からも見つけられることはない」
と言っています。
ビッグ・アイディアとはどんなものなのか?
例を見てみましょう。
例えば、英語教材を売る場合。
「新しい英語教材が今なら半額!」
というヘッドラインでコピーを作ることもできますよね。
このヘッドラインの続きには、
この教材がいかにすごいか、
どんな風に作られたのか、
価格はいくらなのか、
というオープニングを続けることができるでしょう。
一方で、同じ英語教材を売るコピーでも、
「あなたは英語でこんな間違いしていませんか?」
というヘッドラインでコピーを作ることもできるわけです。
このヘッドラインの続きには、
見込み客がやっていそうな単語の使い方の間違い、
発音の間違い、
文法の間違いなど、
間違いを指摘するオープニングを続けることができるでしょう。
つまり、同じ商品を売る場合でも、
アイディアやそれを表現するヘッドラインの違いによって、
色んなコピーを作ることができるということです。
そしてそのヘッドラインやアイディアの違いが、
成約率に大きなインパクトを及ぼすというわけですね。
実際、アメリカで最も代表的な、
『ダイレクトレスポンスのコピーライター育成機関』の調査によると、
コピーの成功を決める要素は、次のようになっています。
1: | ビッグ・アイディア | 30% |
2: | ヘッドライン | 25% |
3: | オープニング | 25% |
4: | その他 | 20% |
つまり、コピーやキャンペーン全体のビッグ・アイディアと、
それを表すヘッドラインで、成功の55%が決まるというわけです。
これは特に、競争の激しいマーケットやインターネットのコピー、
大金を得るチャンスのある大きなマーケットなどで傾向が顕著に現れてきます。
AIDAの型と、
その中で最も重要なもの。
コピーの基本的な型にAIDAの型というのがありますね。
A | :Attention(注意) |
I | :Interest(興味) |
D | :Desire(欲求) |
A | :Action(行動) |
まず、見込み客の注意を引いてから興味を持ってもらう、
そして商品に対する欲求を高めてもらい、注文や資料請求などの行動を促す。
という、コピーの基本的な流れ、なのですが、、、
この中で最も重要な要素はどれでしょうか?
答えは、最初の「注意」の部分です。
コピーに注目して、読んでもらえなければ、
いくらいいオファーを作っても全くの無駄、
いくらいい商品を持っていたとしても全くの無駄、
いくらその続きのコピーを書いたとしても全くの無駄、
だからです。
注目してもらえなければそれ以外は全部無駄。
つまり、
「Attention(注意)」=「売上」
と言っても過言ではないわけです。
GoodなコピーとGreatなコピーの違いは、
見込み客が驚き、思わず注目し、
本文に引きこまれてしまうようなヘッドラインと
その裏にある「ビッグ・アイディア」があるかどうかにあります。
もしあなたが、起業家として、コピーライターとして、
マーケッターとして、圧倒的な成果を出すコピーやプロモーションを作りたいなら、、、
ビッグ・アイディアを作ることと、
優れたヘッドラインを書くことに
たっぷりと時間をかける必要がある。
というわけです。
どうすれば、ビッグ・アイディアが作れるのか?
ではどうやって、いいヘッドラインを作ればいいのか?
どうすれば、いいビッグ・アイディアを作れるのか?
ということに、当然なるわけですが、
その仕事を楽にする方法があります。
それは、すでに繰り返し効果の出ているヘッドラインを集め、
そのヘッドラインの裏にあるアイディアを参考にして、
あなたのビッグ・アイディア、あなたのヘッドラインを作ることです。
多くの人はヘッドラインを「発明」しようとします。
誰も思いつかなかった斬新なものを生み出そうとします。
・・・そして、失敗してしまいます。
もちろん、ゼロから生み出したものが大ヒットする可能性がないわけではありません。
が、しかし、、、
僕らはビジネスマンですから、
芸術作品を生み出すことではなく、成果を出すことが仕事ですよね。
しかもそれを、できるだけリスクが少ない形で、
スピーディーにやる必要がありますよね。
であれば最も有効なのは、
既に繰り返し効果の出ているヘッドラインをアレンジして使うことです。
そうすることによって、
・リスク少なく
・スピーディーに
・成果の出るヘッドラインが書ける
というわけです。
じゃぁ、どうやってそのヘッドラインを集めればいいの?
ということですが、オススメなのが、
最近リリースされた「コピーライティング・ツールボックス」です。
このコピーライティング・ツールボックスには、
これまで歴史的に繰り返しうまくいっているヘッドラインのサンプルが、
512種類も掲載されています。
つまり、ここに収録されているヘッドラインを真似して作ったコピーが、
繰り返し売上を上げ、顧客を獲得しているというわけです。
掲載されているヘッドラインは例えば、、、
・もし、あなたの結婚式の日に、
こんなことが起こったらどうしますか?
(What If This Happened To You On Your Wedding Day?)
これをアレンジすると、こんなヘッドラインが作れます。
もし、あなたの出産の日に、
こんなことが起こったらどうしますか?
もし、あなたの最初のデートの日に、
こんなことが起こったらどうしますか?
もし、大事な採用面接の日に、
こんなことが起こったらどうしますか?
また別のヘッドライン、
・本を書きたいけど、
どうやって始めたらいいか分からないあなたへ
(To People Who Want To Write But Can’t Get Started)
これをアレンジすると、、、
インターネットでビジネスをしたいけど、
どうやって始めたらいいか分からないあなたへ
コピーライターとしてクライアントを取りたいけど、
何から始めたらいいか分からないあなたへ
会社を辞めて起業したいけど、
何から始めたらいいか分からないあなたへ
更に、こんなヘッドライン、
・次の5つの皮膚トラブルのうち、
あなたはどれを解消したいですか?
(Which of these 5 skin trouble would you like to end?)
これをアレンジすると、、、
次の5つのお金の悩みのうち、
あなたはどれを解消したいですか?
次の5つの男女関係のトラブルのうち、
あなたはどれを解消したいですか?
次の5つの社長の悩みのうち、
あなたはどれを解消したいですか?
と言う風に、何とも簡単に、いいヘッドラインが出来上がるというわけです。
成果を出せる人が持っている「3つのもの」。
「何かで成果を出すためには、以下の3つが揃っていなければいけない。」
と、7つの習慣のコヴィー博士は言っています。
それは、、、
・マインドセット
・スキルセット
・ツールセット
の3つです。
「マインドセット」とは、
なぜそれをやるのか?
それはどんなものなのか?
どんな心構えで取り組むのか?
と言った気持ちの部分。
コピーライティングで言えば、
本当にコピーライティングの価値と威力を理解しているのか、とか、
売ることに対する罪悪感を払拭できているか、とか、
「この商品を買ったら絶対にお客さんの人生が変わる!」
ということを確信し、そしてそれを売ることに情熱を持っているか、とか。
といういった心の持ちようのことを言います。
「スキルセット」とは、
何をすればいいか、
具体的にどのようにすればいいか、
それについてどれくらいのトレーニングをしているか、
という、部分。
コピーライティングで言えば、
ヘッドラインの役割を理解していて、効果的な書き方を知っているか、とか、
コピーには緊急性が必要だということを理解していて、
その緊急性の付け方を知っているか、とか、
商品の魅力を引き出すためのベネフィットの書き方を知っているか、とか、
そういった技術のことを言います。
最後に「ツールセット」とは、
実行するのに必要な道具、環境、の部分。
コピーライティングで言えば、
パソコンを持っているか、という単純なことから、
参考にできるようなセールスレターを持っているか、とか、
ヘッドラインのサンプル集を持っているか、とか、
そういったことを言います。
そして成果を出すためには、
マインドセット
スキルセット
ツールセット
の3つのバランスがとても重要で、
どれかひとつが欠けていても、成果は出ないということです。
そしてこの3つの中で、
実は最も簡単に手に入って、
最も早く成果に寄与するものがあります。
それは何か?
・・・それは、3つ目の「ツールセット」です。
もちろん、これにはある意味、
危険な側面もあります。
ゴルフがうまくなりたい!と言って、
練習もせずに新しいドライバーばっかり買うようなものですので、
「ツール」に頼るということは意味のないことです。
しかし一方で、
ある程度ドライバーが打てるようになったら、
いいクラブを手にしたとたん、成果が変わる、ということもあるわけです。
あるいはそもそも、
ドライバーを「持っていない」なら、
まず、ドライバーを手に入れる必要があります。
コピーライティングも同じように、、、
ある程度コピーの書き方を学んでいて、コピーの重要性を理解していても、、、
「ヘッドライン集」「書き出し集」「クロージングのサンプル」のような、
真似できる、あるいは参考にできるようなものを持っていなければ、成果は出ません。
逆に言えば、ある程度のコピーの知識とマインドがあるなら、
これらのツールを手に入れた瞬間に、成果が目に見えて上がる、ということになります。
例えば、パフォーマンスの低いパソコンで仕事をしていた人に、
新しくて早いパソコンを渡せば、 一瞬で成果が変わりますよね?
「ツールセット」には、 そういった魔法の効果があるのです。
そして今回作った「コピーライティング・ツールボックス」は、
まさにこの「ツールセット」。
手に入れた瞬間、あなたのコピーの成果が変わる。
そんな、コピーライターにとっての心強い武器です。
実際、一流の職人は道具に気を使い、
良い道具をたくさん揃えていつでも使えるよう手元に置いておくように、
いいコピーライターは、
道具に気を使い、良い道具をたくさんそろえていつでも手元においているわけですね。
「コピーライティング・ツールボックス」には、ヘッドラインだけでなく、
- 出だしの言葉20と結びの言葉13
- 読み手がもっとあなたのコピーを読みたくなる133のオープニング
- 大きな売上を生む333の単語とフレーズ
- コピーの転換と接続の言葉226
- 力強いブレット(箇条書きのベネフィットリスト)テンプレート55
- 22のパワフルな保証
- 31の強烈なクロージングのフレーズ集
- 説得力のある32の追伸
などなど、コピーを書いていると絶対に必要になる様々なパーツを集めてあります。
こういうツールを手元に置いておけば、
コピーを書くのが楽になるだけでなく、
高い成果を出せるようになるでしょう。
PS
コピーライティング・ツールボックスはこちら。
↓
http://www.theresponsecopy.jp/YTB/
寺本さん、こんにちは。
いつも興味深い記事をありがとうございます。
勉強させていただいています。
ところでこの商品ですが、昔、御社で販売されていた
インスタントセールスレターという教材を持っているのですが
内容は重複(同じ?)でしょうか?
教えていただけると助かります。
よろしくお願いいたします。
こんにちは!
いつもありがとうございます。
インスタントセールスレターとは違うものです。
今回かなりいい翻訳者と編集者に協力してもらって作ったので、
仕上がりはとっても読みやすく使いやすいものになっていますよ。
寺本
寺本 隆裕 さま
おはようございます。
お世話になっています、坂井と申します。
「コピーライティング:QUIZ 」を拝読し、
コメントを投稿させていただきました。
>もし、あなたの出産の日に、
>こんなことが起こったらどうしますか?
上記で「あなたの出産の日」という表現について。
「あなた」が女性であれば、いいと思います。
私は男性という事もあり、
「あなたの出産の日」よりは、
「あなたのはじめてのお子さんの出産の日」、
「あなたの初孫の出産の日」
などだとわかり易いかな と考えます。
(これら2つの表現は、「あなた」が女性の場合も大丈夫。)
ここでは、
>・もし、あなたの結婚式の日に、
>こんなことが起こったらどうしますか?
をアレンジした具体的な例として
>もし、あなたの出産の日に、
>こんなことが起こったらどうしますか?
というのを挙げてあり、
それが間違いとか不適切いう訳ではありません。
それを受け取る(読む)側の視点というのは存在し、
この場合は、男性、女性で異なる場合もある
という事なのかもしれません。
気になった部分なので、率直に伝えさせていただきました。
「コピーライティング:QUIZ 」自体、
順序だてた過不足無い適切な説明的文章で
説得力を感じさせる良い内容だと思います。
1月は既に終わってしまいましたが、
今年も、よろしくお願いします。
平成25年 2月 1日(金)
坂井 真
すいません、不適切な部分が私の文章の中にありました。
>それが間違いとか不適切いう訳ではありません。
「不適切いう訳」は、
「不適切という訳」です。
訂正後:
◎それが間違いとか不適切という訳ではありません。
すいませんでした。
坂井