これは、いらない。

コピーライター:寺本隆裕

From:寺本隆裕

2ヶ月ほど前、
梅田のグランフロントでボールペンを衝動買いしました。

お世話になってる人にボールペンをプレゼントしようと、
文房具店に行ったのがきっかけです。

「新作です。試しに書いてみてください。書き味に驚きますよ」

との案内に何気なく試し書きしてみると、、、

まんまと書き味に驚かされることに。。。

何やらペンの先がボールではなく特殊な構造で出来ていて、
正しくは「ボール」ペンではないようなのですが、
とってもなめらかに書けるんです。

そのまま、
プレゼント用のボールペンと、
自分用のペンを2本買いすることになりました。

 

翌日、衝動買いした新しいペンを使って仕事にかかる。

スラスラ書けるし気分も乗ってくるので、
いつもよりも随分はかどる気がします。

これええやろ~
と、しばらく周りの人に自慢しまくっていました。

しかしここ2週間ほど、
とっても書き味が悪くなってきました。

ペン先が紙にひっかかる感じがするし、
インクの出も悪い。

文字もかすれるようになりました。。。

「ん~~、使いにくい、、、」

そう思っていたら、
オフィスにいた小川が、僕に声をかけてきました。

 

小川「あれ?それって◯◯のペンじゃない?」

寺本「そうですけど?知ってるんですか?」

小川「うん、オレもそれ、この前買ったもん。」

寺本「あ、そうなんですね」

小川「でもさ、それ文字かすれてこん?」

寺本「そうなんですよ~。小川さんもそうなりました?」

小川「うん、腹立つからオレ、もう捨てたで」

寺本「えええ~~~!!!」

・・・ガックシ、、、

実は小川は文房具マニアで、
この手のペンは色々と試しているのです。

だから、彼のレビューは、信ぴょう性が高い。

そしてこれは、僕も小川と同じ行動、
つまり「捨てる」という行動をしなければならないことを意味します…

結局、書き味良かったのは最初だけ。

使っていくうちにペン先がつぶれて、
最初の頃の書き味がなくなってくるのです。

仕方がないのでそのペンはもうあきらめて、
前使っていた「定番の」ボールペンに戻すことにしました。

 

それはプレゼントにもらったモンブランで、
定番でシンプルな型のものなのですが、、、

やはり、安定した書き味です。

さすがロングセラーの定番ものは、
安定感と信頼性が違いますね。。。

毎日使っていても、ストレスを感じたことがありません。

冷静に考えたら、
新しいペンを買う必要なんて全くなかったことは明確です。

結局お金も損したし、、、

でもこれって、
ビジネスでも同じような事が言えると思うんです。

特に「お金を儲ける方法」のノウハウには、
「新しいもの」「変わったもの」が次々に登場してきます。

それらは一時的には成果が出たり、
楽しかったりするわけですが、、、

でも、長期的に、安定的に成果を生み出してくれるかというと、
そんなことはないものがほとんどです。

すぐにかすれて使えなくなったり、
「捨てる」ことになって結局お金と時間の無駄になったり。

 

それに比べて、
例えばダン・ケネディが教えてくれるようなものは、
彼の40年間の経験に裏付けられたものばかり。

  • ダイレクトメールを使え!
  • 送る相手によってメッセージを変えろ!
  • 計測しろ!

・・・などなど、

一見地味で、誰でも知っていて、
もう聞き飽きたような当たり前のことが、
長期的に、安定して、高確率で成果を生み出します。

同じように、
「コピーライティング」は、
実はもう、あまり「目立つ」ようなテーマではありません。

一時の「コピーライティング・ブーム」は過ぎてしまったからです。

でも、だからといって、
その効果がなくなってしまったかというと、
そうではありません。

むしろ逆で、ますますその重要性は高まってきています。

どんなビジネスにも必要な、
商品の価値を伝える中心的な役割を果たす、素晴らしいスキルです。

モンブランのボールペンのように、
今後も安定して高いパフォーマンスを発揮してくれる、
最高のスキルです。

新しくもなく、目立たないから、
他のボールペンを衝動買いするのは仕方ないかもしれません。

でも、、、

これほど長期的に、安定して、高確率で成果を生み出すスキルを、
僕はほかに知りません。

それが、僕がこのテーマで何年もブログを書き続けている理由です。

コピーライター:寺本隆裕