ターゲットは誰ですか?
FROM:寺本隆裕
昨日、昼食を食べようと、ある定食屋に入りました。
食券を買って席に着くと、従業員が水を持ってその食券を取りにくる。ごくごくありふれたチェーンの定食屋です。
時間は昼の13:00。
ピークタイムが過ぎつつあるその時間帯。「ほぼ満席」といったような混み具合です。
僕はそこで、「団子汁定食」という790円のメニューを頼んでいました。団子汁というのは大分県の名物で、みそ汁の中に太いうどんみたいなものが入っている食べ物です。中学の途中から高校まで5年ほど、僕は父親の仕事の関係で大分に住んでいたので、店の外にでている「団子汁定食」のノボリに惹かれて、その店に入ったのです。
「ありがとうございましたー。またご利用くださーい。」
僕が席について食券をわたし、団子汁定食が出てくるのを待っているあいだ、昼食を終えた人達が店を出て行きます。そのたびに3人ほどいるホールの店員さんたちが、声をだします。「ありがとうございましたー。またご利用くださーい。」
ちょっとした違和感
しばらくすると、僕の横のテーブルに座っていた男性が、食事を終えて店を出ようと席を立ちました。カバンを手にし、出口の方へ。そのとき彼は、ひとりの女性店員とすれ違いました。女性店員は彼に「ありがとうございましたー」と声をかけるものだと思いきや、彼から目をそらし、うつむいたまま無言でそそくさとその男性が座っていたテーブルの方へ食器を片付けに歩いていきました。
そして男性がドアに手をかけて出て行く瞬間、その女性店員は、「ありがとうございましたー。またご利用くださーい。」と、声を出したのです。それに続いて、他の店員さんも「ありがとうございましたー。またご利用くださーい。」と声を出しました。男性はもうすっかり店の外。店員の声は多分、彼には聞こえません。
誰に向かって言ってるの?
別に、「挨拶がなってない!」とか「気持ちが入ってない!」などと、説教をたれるつもりはありません。でも、明らかに「ありがとう」という感謝と、「また来てね」というお願いは、今まさに店を出て行く男性に向かって伝えるべきモノですよね。
この言い方じゃぁ、まるでその場にいる別のお客さんと、あとは店員に向かって、「ありがとう」「また来てね」と言っているようです。
要するに、、、そのメッセージが正しい相手に伝わっていないのです。
誰に伝えるか?
コピーを書くときに最も重要なポイント。それは、「誰に向かってそのコピーを書くのか」ということです。あなたのことを全く知らない人に向かって書くコピーと、あなたから何度も何度も繰り返し商品を買ってくれている人に向かって書くコピー。同じように書くべきでしょうか?
高級ボールペンのコピー。自分のためにそのボールペンを買おうと思っている人向けのコピーと、誰かへのプレゼントとして高級ボールペンを買おうと思っている人向けのコピー。同じように書いていいでしょうか?
あるいは、、、メルマガやブログなどの記事。
同業者や同僚。上司に「こいつすげー」と思われるような記事を書くべきでしょうか?それとも、読者にとってためになる、「わかりやすい」記事を書くべきでしょうか?
あなたのコピーのターゲットは、誰?
・名前は?
・職業は?
・見た目の特徴は?
・性別は?
・年齢は?
・趣味は?
・年収は?
・住所は?
・既婚?未婚?子供は?
・フラストレーションは?
・悩みは?
・欲求は?
・信じていることは?
・購買パターンは???
あなたのコピーは、そのターゲットに向けて、本当に書かれていますか?
PS
ちなみに、今月のスパイ・ダンケネディ・コピーには、違った複数のターゲットを同時にセールスレターで「相手に」する方法が載っています。今週中にお試しすると、もらえます。
↓
http://www.theresponsecopy.jp/allinone/
顧客を想定して書かないと意味無しのことを書いてしまうということでしょうか!
〇〇〇軒・・・ちょうど僕も今日だんご汁食べました。
生まれて初めて食べましたw
ターゲットが明確でないとビジネスは何もうまくいかない気がします。
ありがとうございます。 今日も参考になりました。
よく仕事でチラシを作っています。
反応の全く取れなかったのが、学習回数とチラシを作る回数が増えるごとに、少しづつ反応が出てきました。
「より具体的なターゲットの絞り込み」重要ですよね~。
私がチラシを作る時、いつも頭の中に理想のお客が出てきます。
寺本さんがおっしゃるとおり名前・性別・年齢・家族構成・年収等を明確にしてその人を反応させるためのチラシを考えていきます。
考えてみると、チラシの反応がでてきたのも、その考えを取り入れてからのようです。確かにターゲットが明確だと作る内容も定まりやすいですよね。
「ターゲットの絞り込み」改めてその重要性を再確認できました。
ありがとうございました。
一概に貴方のターゲットは聞かれた即座に答えることが出来ないと言うのが自分の弱点とも思うし、ましてやこんなに細かく分析した事ありません。勉強になります。
やはり心がこもっていない物やただ言っているのは伝わらないのは当然と思います。
参考になります。有難うございました。
ターゲットを絞りに絞る。それからコピーを考えるということが大切なことだ。ということがわかりました。
昔の大歌手の言葉に「お客様は神様です」という言葉がありました。
以心伝心で顧客に伝わる誠意葉相手も感じます。
私が以前仕事をしていた職場の先輩は、電話の相手に対しても謝辞を述べながら、頭を下げて挨拶をされていましたので、私は不思議に思い「相手が見えないのにどうして頭を下げるのですか?」と質問したことがあります。答えは頭を下げることで、言葉の真実味、重みが伝わります、といわれこれは大変良いことであり、大切な事だと実感しました。
幾つになっても「初心和するべからず」を肝に銘じ頑張ります。
〇〇〇軒、私もよく利用しております、やっぱり皆さんも同じ違和感を感じるんですね。
私は元飲食チェーンのスーパーバイザーをやっていたので職業病でいろんな飲食店などに行くと荒探しして注意してしまいます
私自身もう一度考え直そうと思います。
この場合は、店を出て行くお客様に
「ありがとうございましたー。またご利用くださーい。」
と言うのはマニュアルなんでしょうね。
だからみんな挨拶はするけれども、その本質をわかって
いないのだと思います。
「誰のためにやるのか?」
「何のためにやるのか?」
が抜けていては、本来のサービスは提供できないですね。
興味深い内容です。勤務していると上司が気にいる回答と取引先がやる気になる回答とのギャップがある時があります。妥協点を見出してフォローするけれども自分が会社を辞めたいというポイントはここにあります。
会社での正しい処世術は如何に上司に気にいられるかですが、ビジネスとしては取引先との商売を大きく育て実績を出すこと。ごますり主体のプロとは言えない軟弱な社会に嫌気がさしたのが独立希望にいたったと改めて
思いました。目をつけるポイントは購入者です。その視点で仕事をしなければ会社から去って自分で稼げる人間でなくなる。プロが増えることを望みます。