コピーにセンスは必要か?
From:寺本隆裕
今から1年位前の話。
とある人と知り合いました。
彼はセールスライティングの
経験はほとんどなく、
でも、絶対にビジネスで成功したい
という強い気持ちを持っていました。
商品をプロモーションしたいから、と、
僕にセールスレターのレビューを
依頼してきます。
僕はそれを見て、
この人、セールスライティング
あんまりわかってないな、
とスグに気づき、
そしてそのまま赤ペンで、
リサーチが甘い。
もっとお客さんの気持ちになって
考えなおした方がいい。
と指摘を返しました。
(具体的な指摘もチラホラ入れました)
彼はそれを見て、
ありがとうございます!
と喜んでいたと同時に、
ある意味
「ケチョンケチョン」にされたことで、
悔しい思いと、僕に対してちょっと
怖い(?)印象を持ったみたいです。
でも、それから1週間後、
彼はめげずにまた
「レビューしてください」と、
僕のところに持ってきました。
前回よりはちょっと
考えた形跡があったものの、
あまり「センス」がないのか、
さほど進展している感じがない、、、
今回もまたケチョンケチョンに
赤ペンで指摘を入れ、
レビューを返却しました。
その後何度か
レビューを繰り返しましたが、
途中で(もしかするとこの人、
あんま、向いてないのかも…)と、
心配になるようなこともありました。
が、次第にいい感じの
セールスレターに仕上がってきました。
最初にレビューを持ってきてから
1ヶ月近くがたっていました。
僕としてはまだ
「合格点」ではありませんでしたが、
もう、リリースの期限が来てるからと、
そのセールスレターで
リリースすることになりました。
(そこそこの状態でリリースになるのは
よくあることです)
結果は?
・・・
大成功しました!!!
大きな売上が上がったのです。
・・・
でも裏はあります。
彼の書いたレターそのものは、
残念ながらそれほどいい成約率には
なりませんでした。
でも、彼は、それと同じくらいの
クォリティのセールスレターを、
見込み客のリストを
細かくセグメントし、
そのセグメントされたリストごとに
作っていたのです。
たくさんのリストに対してひとつの
レターをリリースするのではなく、
リストを分けて、7種類のレターを
リリースしたのです。
それだけでなく、
リリースする前にきちんと
見込み客に対して「前振り」を行い、
リリースした後も、きっちりと
フォローアップを行ったのです。
仕事量はかなり多かったと思います。
(7倍とはいかないまでも、
1つのレターを使う場合の2倍3倍の
仕事量は必要だったでしょう…)
でも、最終的な売上は、
彼の手がけたプロモーションの中では
最高でした。
・・・彼のプロモーションは成功しました。
それから3ヶ月後、
彼の紹介で、
彼の知人から連絡が来ました。
商品をプロモーションしたいから、
セールスレターをレビューしてほしい
と。
僕は彼のレターを見て、
「お、はじめて書いた割には、
そこそこいいレターやな。」
結構勉強してるぽいし、
センスもあるかも、と思いましたが、
でも、言うべきことは
言わないといけないので、
また赤ペンでけちょんけちょんに
指摘をしました。
するとしばらくして、
彼からメールが来ました。
僕、あまり
ライティング向いてないと思うので、
こっちの道は諦めようと思うんです…
それに、どっちにしろ
今回のプロモーションは
もう間に合わないと思うし、
僕はマーケティングとか
コピーとかやるよりも、
ウェブページをいじったりする方が
向いていると思うんです。
そっちを極めようと思います。
色々と指摘をいただき、
ありがとうございました。・・・と。
・・・
現実的な話、
セールスライターに
向いている人、いない人、
というのは存在すると思います。
センスあるな〜と思う人もいれば、
センスないな〜と思う人もいます。
でも、最終的に成果を勝ち取るのは、
センスのあるなしでも、
長い期間勉強しているかどうかでも、
知ってるノウハウがどれくらい
あるかどうかでも、ありません。
この2人のように、
それは全く違ったところ、
ざっくり言ってしまえば、
マインドの持ちようで決まるのです。
ダン・ケネディの言うように、
具体的に、
そのやり方を知っているよりも、
何が何でもそれを成し遂げたい
という強い熱意のほうがもっと重要
なのかもしれません。
もしあなたが今、
長く勉強しているにもかかわらず、
なかなか成果が出ないと思うなら、
チェックしてみましょう。
勉強することに逃げてないだろうか?
自分に負けてないだろうか?
コンフォート・ゾーンから抜けるような
チャレンジをしているだろうか?
「スキル」や「知識」は、
成功のための、
ほんの一要素にすぎないのです、、、
PS
強いマインドを持つためには、
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コピーライターはじめ技術系職業はセンス=生まれ持った素質が必要不可欠。
これがないと上が伸びないと実感しています。
そこそこまでは行ってもそれを仕事にできない。
ただしこの事例のように自社の商品を売るためのライティングならそれでもいいでしょう。
ちなみにここでよく出てくる整体もそう、伝統工芸もそう、料理人もそう。
生まれつきのセンスがなくて壮絶な努力だけはしていても結果の出せない残念な人はたくさんいます。